「デジタル整理券」という言葉の意味と、紙の整理券との違いを整理します。導入を検討する前の基礎知識としてお使いください。
番号札を配る代わりに、お客様が自分のスマホで順番を受け取り、その場で確認できる仕組みの総称です。券の準備と呼び上げが要らなくなります。
紙の番号は配った時点で固定ですが、本アプリの画面に出るのは「いま何番目か」です。前の組の案内が済むと自動で繰り上がるため、お客様はあと何組かをそのまま読み取れます。
スマホを持たないお客様が多い場合や、番号を渡すだけで運用が完結する場合は、紙のほうが速くて確実です。全員を切り替える必要はなく、併用もできます。
デジタル整理券という言葉に決まった定義はなく、指しているものは製品によって違います。大きく分けると3つあります。専用の機械が番号を発券し、その番号をウェブで確認できるもの。お客様のスマホで番号を受け取り、店から呼び出しが届くもの。そして、お客様のスマホで順番を受け取り、画面の表示で順番が分かるものです。必要な機材も、お客様にお願いすることも、この違いで変わります。言葉で選ばず、どの仕組みかで比べてください。とくに、お客様にアプリのインストールや会員登録を求めるかどうかは、その場での離脱に直結する差です。
紙の番号札は、渡した時点で店側の作業が終わります。あとは番号を読み上げるだけです。デジタルの場合、渡す作業は消えますが、代わりに設定と呼び出しの操作が残ります。1組あたりの目安時間や受け付ける組数の上限は、店側が決める値です。この決めごとが増えることを負担と見るか、精度が上がると見るかで、向き不向きが分かれます。番号を配って読み上げるだけで足りている店には、決めることが増える時点で不利になります。
整理券をデジタルにして効くのは、券を渡したあとにお客様が離れる運用です。離れた先で順番が分かるようになるので、店頭に張り付かなくてよくなります。逆に、券を持って店頭で待ち続ける運用では、番号を見るのが紙かスマホかの違いしかありません。もうひとつの条件は、券を配る作業自体が負担になっているかどうかです。混雑時に配る人手を割いている店なら、その人手がそのまま浮きます。この2つに当てはまらなければ、紙のままで構いません。券を配る手間も、順番を見られない不便も感じていない店が、言葉の新しさだけで切り替える理由はありません。
A. いいえ。番号だけで足りる小規模な運用は紙で十分です。順番の見える化や呼び出しまで求める場合に向きます。
A. アプリの用意も会員登録も不要です。掲示されたコードから受け取れます。
A. 使えません。登録された順の先着順のため、抽選での入場順の決定には向きません。
A. できます。紙で受けた方の情報をスタッフが代わりに入力しておけば、ひとつの一覧にまとまります。順番の情報を1本にしておくことが要点で、列を2つ持つと必ずどこかで呼び違いが起きます。